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子宮頸がん検診を受けましょう!

子宮頸がん検診を受けたことがありますか?現在、 20歳からの子宮頸がん検診が実施されています。しかし日本においての子宮頸がん検診受診者は23.7%にしかすぎず、アメリカ82.6%、フランス74.9%と比べとても低いです。

でも、子宮頸がんは「子宮頸がん検診を受けること」で確実に予防することができ、20歳から子宮頸がん検診を受けることが勧められています。みなさん、ぜひ子宮頸がん検診を受けましょう!

【注意】
一般に子宮がん検診は、子宮頸部の細胞診を指しますが、これで検査できるのは子宮頸がんだけです。子宮体がんや、子宮肉腫の予防にはなりません。また卵巣がんもわかりません。子宮や卵巣の異常を発見するためには子宮頸がん検診+経腟超音波検査をお勧めします。

子宮頸がん検診とは?

A子さんの場合(A子さん、21歳、大学生)

「M市の子宮頸がん検診のハガキがきていたよ。」とお母さんに言われ、勇気を出して婦人科を受診しました。医師は「超音波検査で子宮・卵巣に異常はありません。性交経験があるので子宮頸がん検診をしました。結果は2週間後にお話しします。」と言われました。
「あっという間に終わって良かった」と思っていたら、2週間後に子宮頸がん検診で異常があると言われ、驚いています。

解説:子宮頸がん検診は、子宮頸部の細胞を採ってスライドグラスに塗り、染色して顕微鏡でみる検査(細胞診検査)を行います。A子さんの細胞は異常があり、子宮頸部円錐切除術が必要でした。子宮頸部円錐切除術は子宮の入り口を削り取る手術で、3日くらいの入院が必要です。円錐切除術の結果、前がん状態である高度異形成でした。

A子さん:はじめは「異常」といわれてショックだったけれど、「簡単な手術で子宮も残ります。妊娠もできますよ。」と言われ安心しました。今は検診を受けて早く見つかって良かった、と思っています。検診を受けていない友達にもぜひ勧めます。

解説:A子さん、良かったですね。
ほとんどの女性が一生に一度はHPVに感染するといわれています。そのうちの10人に9人は免疫力でウイルスを追い出すため、1〜2年で自然にHPVが消えます。しかしまれにHPVに感染した状態が長く続くと、細胞が変化を起こす(これを「異形成」といいます)ことがあります。異形成になっても、多くの場合、自然に正常に戻りますが、中には異形成の程度が強くなり、さらに進行すると癌細胞に変化してしまうこともあります。HPVに感染してから子宮頸がんになるまでは、平均10年くらいかかるといわれているので、HPVに感染した段階や、細胞が変化を起こした段階で早く気づいて、進行しないかどうか、しっかり見張っておくことが大切です。

子宮頸がんは、がんになる前の異形成の段階で発見すると、経過観察を行い、異形成の程度が強くなる場合には子宮頸部円錐切除という簡単な手術でほぼ100%治すことができます。がんになるまでには約10年かかるので、定期的に検診を受けていれば進行がんになってしまってから発見ということはほとんどありません。定期検診を受けることが、誰にでもできる最善の予防法です。

子宮頸がん検診の受け方

子宮頸がん検診の受け方については次のサイトで分かりやすく説明されていますのでご参考ください。

【参考サイト】
> グラクソ・スミスクライン株式会社

HPV併用検診について

HPVに感染していなければ、子宮頸がんになることはないため、HPV併用検診が行われるようになってきました。HPV併用検診は、子宮頸がん検診(細胞診)とHPV検査を同時に行うことにより、精度が上がります。島根県では25歳以上の方にHPV併用検診をお勧めしています。詳しくは医療機関にお問い合わせください。

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